ここでは険持ちよ先生の『RPG不動産』二巻のあらすじ・感想・考察について述べていきたいと思います。1巻ではすこしずつストーリーが動き始めた中終わりましたが、ドラゴン騒ぎはいったいどうなるのでしょうか。見て行きたいと思います。
書下ろし部分
2巻のはじめにある、書下ろしのカラー部分。ある日の朝、ラキラが朝ごはんを準備した後、ルフリアを起こしに行くというシーンが描かれています。
ここで気になったシーンがこちら。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
いつまでたっても起きないルフリアに、ラキラはベッドに飛び込んでむりやり起こします。いつもどおりのイチャイチャで目の保養になりますな。1巻ではラキラがママとかルフリアがパパとかありましたが、朝ごはんを作ってルフリアを起こしに行くその様はまさにママ。私もラキラママに起こされたいです。
いまさらですが、険持ちよ先生の目の書き方はかなり独特ですよね。ご覧の環境によっては小さくて見えないかもしれませんが、このコマのラキラの目はなんというか夕焼けの都市の絵みたいに見えます。一方ルフリアの目は、それに対応したものでしょうか、朝焼けの都市が反転したもののように見えます。この対応が意図的なものだったら、やっぱりルフリアとラキラは運命のカップルなのでしょうね。
2巻12話『友達だもん』
あらすじ
一瞬別人のような雰囲気を纏ったファーに戸惑う琴音。何も起きなかったものの、琴音はドラゴン騒ぎと何か関係があるのではないかと疑い始める。
そんな夜が明けて朝。出勤すると、お城はドラゴン被害の難民であふれかえっており、RPG不動産の面々は難民たちの住居を探すことに。そんな中、難民たちの間で喧嘩が起こったといい、対応に向かう4人。亜人と人間の間でトラブルが起こっていたが、ファーが亜人の話を聞くと、人間の居た場所に気になる部分があるので調べたかっただけだったという。
亜人に従って調べてみると、地下に牢獄と思われる場所を発見。難民の住居問題を解決することができ、喧嘩していた亜人と人間は仲直りをする。人と人とを繋げたファーを見て、彼女を再度信じる琴音だった。
感想・考察
ちょっとずつゆさぶりをかけてきますが、まだまだストーリー的に大きな進展はありませんでした。しかし、ドラゴン騒ぎはちょっとずつ身近なものになりつつあるようで、今回の仕事は被害にあった人々の住居探しでした。
しかし、本来はRPG不動産の出る幕はなかったようです。というのも…
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
どうやらセーラがまたやらかしてしまったようで、お城のキャパシティを超える人数が来てしまったようです。モナはこんなこと言ってますが、いつも一緒にいる割にはミスを正したりはしてくれないのでしょうかwまあモナはあんまり突っ込まれませんがぼんやりしがちなので、ふつうにミスも見逃してしまうのかもしれません。
もうひとつ注目したいのが、ラキラの服装について。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
今回着ているのはいつもの戦士服でしたが、今回の仕事で「ボーナスをもらえたらどうする?」という話題になったときにラキラが想像したのがこちらの服装。
いつもの服ですらかなりヤバイのに、ラキラの想像する「新しい装備」はもはや服とすら言えないレベルの露出度です。それなのに「防御力↑」となっているのは、やはり「露出度が高いほど防御力が高い」というゲームによくあるロジックでしょうかw
ラキラは今の服を着るのを恥ずかしがっていることが描かれていますが、実は恥ずかしさすら楽しむドMだったりするのでしょうか。そうじゃなきゃこんな露出度上がらない気がします。
もうひとつ小ネタがはさまれたコマがありました。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
難民の住居問題が解決したあと、モナがサトナから受け取っていたものがあると言ってポーションを取り出したのがこのコマ。手の書き方といい、あの青いタヌキのパロディであることは間違いありませんねwアニメで輝くであろうシーンの一つだと思います。その際には声優さんの演技に注目したいですね。
2巻13話『迷子の女の子』
あらすじ
新月のお祭りに参加する4人。神様へのお願い事を書いて飛ばすという風習に、4人は思い思いの願いを書いて飛ばすと、親とはぐれてしまったという迷子のミモに出会う。
なんとか不安させないようにといろいろ試みる琴音、ルフリアとラキラだったが、どうしても空回りしてしまう。そんな中、ファーが最年少ながらもお姉さんらしさを発揮して、ミモを安心させる。
そうしていると、ミモが「ママが呼んでる」と高い崖の上へ走っていく。いったい何かと琴音が不思議がっていると、空から雲に乗った大きな城がやってきた。実は神様であったというミモの母親はお礼を言い、4人の祭りでのお願いを叶え、ミモとともに去っていくのだった。
感想・考察
今回は本筋とは見たところ関係のないサブクエスト的なお話でした。「灯篭流し」に「七夕」を足して二で割ったような、願いを短冊に書いて灯篭のようなものに付けて飛ばすというお祭りが舞台となりました。
今回注目したいのは、この世界における神様の存在について。最後に現れたように、実際に神様は存在するようですが、一般の人々はその存在について信じていないようです。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
このように、ルフリアは(少なくとも神様に出会う前は)その存在を信じていなかったようですね。しかしルフリアは、僧侶という神の存在をいちばん信じていないといけないジョブなのに、信じていないというのはどうなのでしょうかw
おそらく、この世界の「僧侶」とは単なる回復術士てきな扱いであって、信仰までは問われていないのでしょうね。より高位な「神官」であるサトナはどうなのでしょうか?彼女に育てられたファーは迷信とまでは思っていないようなので、やっぱりちゃんと信じているのかもしれません。
迷子のミモをあやそうとする4人はいろいろと空回りしてしまいます。そんな中のラキラが気になりました。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ラキラはやはり戦士らしくとんでもない腕力を持っているようですね。華奢な見た目からは想像のつかない力です。
こういうのを見ると、ラキラの腕力がどれくらいかを計算したくなります。以下ではミモの身長・体重をそれぞれ8歳児の平均である128cm,27kgとします。
このとき、画面上の実測では、ミモが飛んだ距離はなんとおよそ11メートルです。27kgもの物体を11mも打ち上げられるとは、もはや常人を軽く超えた力です。この11メートルが最高点だったとすると、ミモが打ち上げられたときの初速度はおよそ14.7メートル毎秒。時速に直せば53km/hです。車の速度と比べると遅いように見えますが、これはラキラひとりの力ですからねw
ここでラキラの腕の長さを日本人女性の平均と言われる67cmとすると、ラキラの腕力は4617ニュートンに相当します。これは471kgの物体を持つのに必要な力で、ラキラの力強さがわかります。しかもこれで本気じゃないわけですからね。ラキラが本気を出したらミモぐらいなら宇宙まで飛ばせそうです。
さて、なんやかんやあって神様にミモを届けた4人。お礼として、最初のほうに願った願い事を叶えてもらうのでした。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
琴音は「体重が元に戻って、なおかつケーキをたくさん食べても太らない体になりたい」ファーは「なくならないお菓子がほしい」ラキラは「新しいフライパンが欲しい」ルフリアは「私は今年一年みんなが健康で過ごせますように」と願いました。
ラキラのはささいなお願いですが、それ以外の3人の願いはかなりチートじみてますよねwルフリアのは時間が区切られていますが、琴音とファーのはいつまで続くのでしょうか?
いつまでも続くとしたら、ファーの願いは食料問題が解決してしまいそうな願いです。ただでさえ魔力もすごいし翻訳能力もあるのに、さらにチート要素が加わってしまって、ファーはいったいどうなってしまうのでしょうか。昨今の異世界転生の主人公よりチート要素を持ってますねw
2巻14話『これ可愛い!』
あらすじ
ある休日の日、買い物に来た4人。琴音とファーはお互い着せ替えあい、一方ルフリアはラキラに言いくるめられてネコミミを付けてにゃんにゃん言わされたりと思い思いの時間を過ごす4人。しかしとんでもない高級店であることに気づき、4人は飛び出すように逃げ帰る。
そんな次の日、顔を隠していかにも怪しいお客さんのターシャがRPG不動産にやってくる。自称普通の女子学生だという彼女は、今住んでいるところが人に見つかったというので引っ越しがしたいという。一目につかないというお部屋をいろいろ紹介してみるも、あまり気に入らない様子。
そうしていると、ファーが彼女の服の裾を踏んでしまい、顔を隠していたものが取れてしまう。実は彼女は職業「スーパースター」で、ファンに家がバレてしまったために新しい家を探していたという。事情を聴いた琴音は、高いもののセキュリティ万全のお部屋をお勧めし、満足してもらえるのだった。
感想・考察
今回もまた本筋とはあまり関係のないお話でした。人気になったばかりのスーパースターのお部屋さがしというエピソードでしたが、人気者はやっぱり住居選びも大変のようですね。
その前日には、4人でお買い物をするシーンが描かれました。あらすじにも書きましたが、ルフリアはラキラにいいくるめられてにゃんにゃん言わされてしまいます。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ルフリアを除く3人で着せ替えあいをして遊んでいるところ、ルフリアも巻き込まれてしまったのが上のコマです。何かのプレイの最中かな?と思わされてしまう光景ですwやっぱり家庭内ではラキラのほうが立場が上みたいですね。ラキラの尻に敷かれるルフリア…ラキラママ説がいっそう強固になりつつあります。
お買い物編の最後には、琴音がいつもつけている帽子についての話がありました。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
1G=120円ですから、960円ぐらいのようです。これほど大きな帽子にしては安いと思うのですが、同じ価格として語られている薬草が気になります。よく使う消耗品の回復アイテムにしては高い気がしますね。まあ命は安くないということでしょうか。
ちなみに、このようなとんがった魔女の帽子の起源については諸説あるようで、英語版Wikipediaではユーデンフートと呼ばれるユダヤ教徒を識別する帽子が起源とする説などが書かれています。ファンタジーに現れはじめたのは1900年の小説『オズの魔法使い』が初めてのようで、創作における魔女のイメージを固める大きな要因になったようです。
さて、今回のお客さんはスーパースターであるターシャでした。最終的に決まった部屋は、スーパースターらしく豪華な部屋でした。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
有名税というやつでしょうか、やっぱり人気者になると高い部屋に住まないとセキュリティが問題になるようですね。
ただ、こういった高い所に住んでいても100%安全とまではいかないようです。産経ニュースによれば、2016年に福山雅治さんの自宅マンションにファンがギターを見たいと侵入したようです。このマンションはコンシェルジュがついているほどの高級マンションだったそうなのですが、犯人はそのコンシェルジュだったとのこと。
人気すぎると本来あるはずのセキュリティーまで破壊してしまうという…有名税と呼ばれるデバフは留まるところを知らないようです。ターシャが住むマンションには警備員がいるとのことですが、ちゃんとお仕事をしてくれることを祈りたいですね。
2巻15話『アスレチックハウス?』
あらすじ
仕事がうまくいっていない様子の琴音。ずっと人が入っていない物件を紹介して怒られたというので、4人でその物件を見に行くことに。見た目は立派に見えた物件だったが、とにかく仕掛けの多い部屋で住みにくい物件だった。
さらにはファーが仕掛けに引っかかってしまい、壁の中に閉じ込められる。ファーは外に出ようとして家に火をつけてしまい、火事に巻き込まれてしまう。ラキラが救助してファーは無事だったものの、物件は燃えてしまう。
しかし、燃えたことによって隠されていた財宝が発見される。実はこの家は盗賊団の住処で、財宝は盗まれていたものだったという。結果的に盗品を見つけ、お手柄の4人だった。
感想・考察
前回に引き続きお仕事回です。いままでファーは亜人種の客が来た時の翻訳などアシスタント的な、あるいはマスコット的な役割をしていることが描かれていましたが、間接的にファーの仕事の様子が描かれました。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
一人で仕事をしている光景はいままで描かれていませんでしたが、実はちゃんとお仕事をしているようです。語学堪能(?)、膨大な魔力に無限のお菓子、さらには仕事もできる、とファーのチートっぷりは留まることを知りません。天は二物を与えずとはなんだったのか。あらゆる面でファーに勝てる気がしません。主人公は琴音だったよね…?と思わせるレべルでいろいろ突き抜けてますね。
火事になってしまった物件でしたが、どのように火を消したかと言うと、以下のような感じでした。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ファンタジー世界らしく、魔法で消火しているようです。雨という自然現象を操ってるのが魔法らしくていいですね。琴音も魔法使いなので一度は消火を試みたのですが、琴音は魔法使いとしてはあまり出来が良くないようで、大した効果はありませんでした。
ところで、このコマの前ではルフリアは「魔法部隊を呼んでくる」と言っており、この世界ではいわゆる消防的な組織は存在しないようです。もしかすると存在しないというよりは、「魔法部隊」の数ある業務の一つになっていて、単純に火消しを専門とする組織がないということかもしれません。
琴音も魔法が優秀だったらRPG不動産ではなくそういった部隊に進んでいたのかもしれませんね。そうすると魔法で火事などといった日常の問題を解決する物語になっていたのかもしれません。ちょっと面白そうです。
ところで、今回の最後にはこんなコマがありました。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
12話では琴音とファーが一緒に寝ていましたが、どうやら一回切りではなかったようで、それからはずっと同じベッドで寝ているようです。百合度が高くていいですな。…と思いきや、この後のコマではファーはスキンシップまでは許してくれないことが描かれており、まだまだ2人の関係は発展途上であることがわかります。
ここまでの雰囲気を考えるとファーと琴音の関係が発展することは可能性としては低そうですが、そうはいっても期待してしまうのが百合厨の性。これからも2人の関係を注視していきたいです。
2巻16話「占いでお部屋探し」
あらすじ
早朝に地鳴りのような音で目覚めた琴音。一緒に寝たはずのファーが見当たらず探しに行くと、ドラゴン被害があったという山で倒れていた。ファーはそのことを忘れていたので自分だけの秘密とすることに。そんな中RPG不動産に占い師のカーサがやってくる。
琴音たちを占い、アレコレ暴露されかき乱されるRPG不動産。お部屋も占いで決めたらいい、というファーの提案に従い、ある部屋を占いで決めたカーサ。オンボロに見えた物件だったが、床が抜けた先でカーサは運命の相手に出会い交際することに。
幸せそうなカーサだったが、琴音の占い結果に気になる所があり、お守りを琴音に渡す。「私の見た未来が 現実にならない様に…」と琴音の行く末を思うカーサだった。
感想・考察
2巻も中盤に差し掛かり、不穏な感じが増してきています。あらすじにも書いたように、今回のファーは寝ている間にドラゴン被害のかなり近くまで移動していました。一度はファーのことを信じると決めた琴音ですが、やっぱり内心では揺さぶられていることが描かれています。
とまあ序盤はシリアスな感じでしたが、お仕事に入ってからは通常通りでした。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ラキラが身に着けている赤い物(パンツ)が不幸を呼ぶとの占いが当たって、ラキラのパンツが見えたところの琴音の反応です。
お祭りの回(13話)でもそうでしたが、琴音は自身の欲望にかなり忠実ですね。いや、パンツを見たいという欲望があったのかどうかは微妙なところですがwただ少なくとも、チャンスを与えられたときには見てしまうようです。11話では自分からパンツを見せてたりと、琴音のHENTAI度はかなり高いようです。
カーサは4人全員を占ったのですが、ファーの結果は興味深いものでした。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ずいぶんと意味深な結果ですね。これが意味することとして考えうるのが、
- 「何かいいことはないか占ってみる」と言って占ったので、何も良いことがない?
- ファーには魔術的なプロテクションがかかっている?
のどちらかではないかと思います。
この中では個人的には後者のほうがありそうだなと思います。あとでわかるようにファーの素性はバレると都合が悪いことは容易に想像できるので、バレないように誰かが、あるいは自分でプロテクションをかけた可能性があります。ただ、自分でといっても、今までで示唆されてきたファーの「別人格」がやったのでしょうね。
前者だとするとつまり「お先真っ暗」ということですから、かなり嫌な感じですが…そうでないことを祈りましょう。
さて、あらすじにも書きましたが、琴音は最後にはお守りを渡されました。「私の見た未来が現実にならないように」とのことですが、今回描かれた中では実現した占いはまったく回避できておらず、本当に大丈夫かいなと心配してしまいます。
おそらくは、すでに決まった流れを変えるのにはとんでもない労力が必要なので、カーサもわざわざ些細なことは気にしないというスタンスでいるのかもしれません。そのとんでもない労力を可能にするのが、琴音が貰ったお守りなのでしょう。
2巻17話『注文の多い温泉』
あらすじ
物件を見てほしいとの連絡があり、温泉に来た4人。温泉を出ようとすると服がなくなっており、かなり薄着の服を着るように指示される。そのあともボディークリームやマタタビパウダーを体に塗るように指示され、まさか料理されているのではないかと疑うラキラ。
最後に依頼主と対面する4人。実はもともと宿屋だったというこの物件は、お客が集まらないというので賃貸に切り替えたいといい、そのためにサービスがどうか4人に確かめてもらいたかったという。そんな依頼主に琴音は物申し、お客が減ったのはサービスが問題だと断言する。
ラキラをはじめとする4人のアドバイスに従い、改善された宿屋。賃貸にするのはやめにするという依頼主だったが、フリーパスをもらい満足する琴音たちだった。
感想・考察
タイトルからして明らかですが、かの有名な宮沢賢治『注文の多い料理店』のオマージュといえる回。実際展開もよく似ています。とはいっても原作のようにバッドエンドではありませんがw
1巻では水着回がありましたが、それに呼応するように(?)温泉回でした。温泉回と水着回の違いってなんでしょうね。まあ温泉で出来ることってそう多くないですから、薄い本でなければ温泉回のほうが露出シーンは少ない気がします。
ただ、RPG不動産はこの傾向に乗っかるものではありませんでした。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
あらすじにも書いた通り、4人が温泉を出ると服がなくなっており、代わりにあったのはまるで下着のようなこの服でした。「ほぼ」下着と言われていますが、普通に下着と言われても納得してしまう服です。まあマッサージ用ウェアということなのでしょうが、険持ちよ先生の確実に露出シーンを確保するという執念を感じますw
ルフリアに言われてしまっているので繰り返しになりますが、いつもの服とそう変わりませんよねw袖とかが無いぶん、確かにこの服のほうが露出度は高くなっているのですが…袖があるかないかがラキラにとっての限界なのでしょうか?
ところで、今回もルフリアとラキラの濃厚な百合シーンがありました。それがこちら。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
今回の物件は温泉付きの部屋ということで、住んでみたいというルフリアに対し、いまの部屋を出て行ってしまうのかと不安なラキラでしたが、それに対する返答がこちらでした。これはもはやプロポーズでしょう。「毎日一緒にお風呂に入ってくれ」ということですからね。なぜまだ結婚していないのか!?
それにしてもこれだけのセリフを恥ずかし気もなく言えるルフリアもなかなかイケメンですね。やっぱりパパか。
このほか、温泉においては以下のようなシーンも。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
水着回(8話)では一応ちらっと登場していたのですが、使ってはいなかった浮き輪が再登場。この世界には浮き輪があるようですね。素材が気になります。魔法の世界らしく魔法で浮いていたりしたら面白いですね。まあ浮き輪について深堀りされることはなかったので何を考えても妄想にしかならないのですが…
この世界は中世風に見えますが、われわれの世界では浮き輪はいつごろ出来たのでしょうか?ちょっと調べてみると、なんとあのレオナルド・ダ・ヴィンチが浮き輪らしいもののコンセプトを書き留めていたようです。それがこちら。
引用元:Lifebuoy – Wikipedia
これはまごうことなき浮き輪ですね。ダ・ヴィンチの天才さが伺えます。ただこれはコンセプトにとどまったようで、実際に製品化されたのは19~20世紀に入ってからのようです。とはいえ、中世の人間でも天才であれば思いつくような製品だったようですね。RPG不動産の世界にもダ・ヴィンチ級の天才がいたのでしょう。
2巻18話『思いっきり歌いたい!』
あらすじ
「眠れ千年 栄える大地 真っ白な登り竜は…」と誰もが知っているという歌を歌う琴音。続きが気になるというファーに教えてあげようとするも、忘れてしまった様子。そんな中出勤すると、今日のお客さんは吟遊詩人のポーラだった。
一曲披露するというポーラだったが、その歌声は破壊的で周りのあらゆるものを壊していく暴力的なものだった。そんな歌のせいでもともと住んでいた場所を追い出されたポーラのお部屋探しをすることに。まわりに被害が出ないような物件を探す4人だったが、なかなか見つからない。
そんな中、ラキラがある物件を提案する。その物件は呪われた城で、トラップが今も稼働する危険な城だった。しかしポーラが一曲歌うと、呪いの原因である死神が姿を表す。あまりに狂暴な歌声に死神は音を上げ、せめてもの報いとあの歌声を奪って去っていった。
今までの歌声とは打って変わって美しい歌声を得たポーラ。晴れて部屋を手に入れた彼女は歌を歌う。「眠れ千年 栄える大地 真っ白な登り竜は 世界に虹色の雨を降らす」
感想・考察
かなり意味深な回だと思います。やっぱり一番注目したいのは例の歌ですね。この歌は、ストーリー上で重要な意味を持つとみて間違いないでしょう。
「眠れ千年 栄える大地 真っ白な登り竜は 世界に虹色の雨を降らす」
まずは一番簡単であろう「真っ白な登り竜」について。RPG不動産で白い竜といえばただ一人しかいません─みんなのマスコット、ファーです。ここまででファーについて示唆されたことをまとめてみると、
- 勇者と深いかかわりがある(1巻2話)
- 膨大な魔力を持つ(1巻7話)
- 魔王しか持っていなかった能力(翻訳能力)を持っている(1巻11話)
ぐらいがストーリー上重要なことだと思います。こうなるとどうしてもファー=魔王説を提唱したくなりますが、そうすると件の歌は魔王復活を予言する歌ということになります。しかしこれについてはいくつか考えないといけない点があります。
- 15年前に魔王が倒された=一般の認識としては魔王は悪の存在である?(1巻2、3話)
- 15年前=「眠れ千年」とは程遠い
- ファーは勇者の関係者(ルナ)の友人に「似ている」(1巻2話)
- この歌は学校でみんな教わる歌である(今回)
とくに後半部分、どうも魔王が悪の存在なのか善の存在なのかはっきりしないのですよね。
15年前には戦争があり、魔王が倒されることでそれが終結したわけで、少なくとも「倒されなければいけない存在」であったのは間違いないようです。
しかし、悪の権化を「友人」とは呼ばないでしょうし、魔王復活の歌を歌うというのは魔王が悪の存在とするならばかなり不吉なことです。この歌を学校で教わるということを考えるとやはり魔王とは善の存在なのではないかという状況証拠が揃っています。それにファーが悪い子には見えませんしね!!!
また、魔王が滅びてからたったの15年しか経っておらず、「眠れ千年」というのが「復活期間が千年である」ということだとするならば、明らかに琴音たちの寿命までに予言が成就するとは思えません。
そこでひとつ説を提唱します。
- 戦争の原因は魔王とは別のところにあった
- そこで魔王が罪をかぶって戦いを収める。件の原因を抑えるために魔王は(勇者たちの力を借り)自己を封印
- 「眠れ千年」とは魔王の封印期間、「栄える大地」とはそれによって平和になった世界を表す
- 自己犠牲をはらった魔王を称えるため、勇者たちはテーマパーク(1巻3話)、そして歌を作った
のではないか、という予想です。ただ、一つ解決していないことがあります。それは「世界に虹色の雨を降らす」のくだりですね。虹色といえばいまや多様性のシンボル。このことは、人間と亜人種が手をとりあって暮らせるようになった社会を表すのではないでしょうか。少しずつではありますが、ファーがこのことに貢献していることは何度か描かれていますね。
するとやはりファーの正体はその封印された魔王なのではないか?という帰結に当然たどり着くわけです。これを支持する状況証拠としてはファーの年齢があります。ファーの年齢は1巻において16歳未満であると語られており、もし15歳であったとすると封印と同時にファーが生まれたのだとする説に説得力が生まれます。15年前はちょうど魔王が倒されたとされる年だからです。
ただ、本当に魔王なのか、というのは2巻を超えた疑問となってゆき、解決はまだまだ遠いようです。
歌の考察ばっかでメインの感想を書いてなかったので軽く書いておきましょう。
今回登場した吟遊詩人のポーラは某青ダヌキの友人の歌手を彷彿とさせる歌声を発揮していました。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
コマからあふれんばかりの吹き出しにその破壊力が見て取れます。このポーラの顔がなんだかおかしくて好きですwよく自分の耳を破壊しないなあと思いますが、まあ本人にとってはきれいな歌声のつもりなんでしょう。
ポーラはかなり手練れの冒険者のようで、レベルは99越え。勇者との関係性があるのではないかと疑いましたが、それについては示唆されませんでした。まあ勇者の関係者ならファーを見て何かいうはずでしょうし、実際違うのでしょうね。
ところで、4人の中で唯一ファーだけは歌の暴力性には影響されませんでした。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
まったく不快に思っていない様子で、ダメージはゼロのようです。おそらくですが、例の翻訳能力が発動してその暴力性を「翻訳」し無力化してしまったのではないかと思います。
おそらくポーラの歌には何かの呪いがかかっており、あらゆる言葉を聞き分けられるファー以外には破壊性を持ったものにしか聞こえなかったのでしょうね。解釈しだいによってはこの翻訳能力はかなり幅広いことが出来そうな気がします。やっぱりこの能力チートですわ。
そんなこんなで意味深な跡を残した今回。物語も終盤になり、どんどん加速していきます。
2巻19話『長寿のお悩み』
朝起きるとファーがいなくなっていた。以前山でファーが倒れていたことを思い出し、不安になる琴音。そんな中、イサナが客としてやってくる。イサナは840歳のエルフで、住んでいた家が倒壊してしまったというので新しい家を探しに来たという。
元気を失っていた琴音だったが、仕事はしっかりと行い、ある家を勧める。それは世界樹の根を利用した超長持ちの家で、長生きのイサナにとっても満足できる家だった。そうして仕事はなんとか終わったものの、ファーのことが心配で気が気でない琴音。そこで物知りのイサナに相談することに。
ファーの特徴を伝えると、魔王の特徴と酷似しているというイサナ。それを聞いたルフリアはファーを見つけ次第お城に引き渡すべきだと主張する。一方ファーが人を傷つけるはずがないと琴音は反論し、大ゲンカに。いったんラキラがその場を収めるが、疑問は残ったままだった。
感想・あらすじ
仕事回ではありますが、内容の割合としてはストーリーにかかわることのほうが多く、これからの大きな動きを予感させる回でした。
今回のお客さんはエルフのイサナ。例にもれず長寿な彼女でしたが、創作におけるエルフが長寿であるというイメージは1950年代のトールキンの名著『指輪物語』の影響が大きいようです。Wikipediaにおいては、出典は不明とされながらも、『指輪物語』がこのような設定を初めて採用した作品であるとされています。やっぱ海外の影響って大きいんですねえ。
そんなイサナですが、それだけかなり古い家に住んでいたようです。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
もはや歴史的建造物といえるイサナの旧家。お城勤務のエリートにしてはずいぶんこじんまりとした家のように感じます。お仕事は歴史調査員ということなので、おそらくフィールドワークが多く、あまり家にいる時間が長くなかったために、小さい家でも十分だったのかもしれません。イサナは「歩く図書館」とも呼ばれているので、もしかすると記憶力もかなり高く、本をおくスペースも必要なかったのでしょう。
ところで、「築300年」でググってみると、築300年の古民家のリフォーム情報がかなり多くひっかかります。まさか築300年の古民家でリフォームをしたものがこんなに多いとは…イサナの家もリフォームしたらよかったんじゃないでしょうか?(まあすでに倒壊してますし、琴音の提案した物件が一番だと思いますが)というかRPG不動産でリフォーム案件って今まで何気にないですね。不動産の仕事じゃない気もしますが、今後に期待です。
さて、そんなイサナからはかなり重要な情報が明かされました。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
シルエットとはいえその姿はファーとうり二つ。これでファーと関係がないと言われたらむしろびっくりです。ファーが魔王本人かはさておき、やはり魔王とファーにはかなり深い関係があるようです。
ところで持っているのが杖なのが気になりますね。魔王は魔法使いタイプだったのでしょうか。ファーの隠された魔力の膨大さを考えればそこまで驚くことではありませんが、魔王と呼ばれるくらいですからかなりの手練れだったのでしょう。ファー=魔王説が正しければファーのチート要素にまた一つ戦闘能力が追加されることになります。マスコットのはずなのにメインキャラ最強とはいったい…ファーの弱点はいったいどこにあるのか?
この事実をめぐり、ルフリアと琴音はファーの扱いについて喧嘩をしてしまいます。そこに割って入るのがラキラでした。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
パパと娘との喧嘩を仲裁するママの図にしか見えません。こういったRPG不動産の面々の取り扱いについてはラキラが一番長けている気がします…というのは前も言った気がします。ネゴシエーターでママのラキラ…なんか面白い響きです。
ただ対外的な交渉になると、人当たりの良さや翻訳能力もあってやっぱりファーが一番強そうです。うーんこの最強ドラゴンガール…
2巻20話『信じてます!』
あらすじ
満月の夜、道端に倒れているファーを発見する琴音。ルフリアやラキラからファーを隠そうとするが、すぐに見つかってしまう。ファーを守ろうとする琴音と疑うルフリアの間でまた喧嘩になっていたところ、セーラたち率いる王国の部隊がイサナの報告を受けてファーを捕らえに来た。
自分が捕まればみんな平和に暮らせるといい、それを受けいれるファー。琴音は何もしてやれなかったことを気に病み、飛び出していってしまう。一方そのころファーを移送していた王国の馬車は地面から迫る何かに巻き込まれるのだった。
感想・考察
ほぼ前回の続きのようで、今回のエピソードはその日の夜のようです。回をまたいで時間が繋がっていると、自分もそこにいるような気分になって没入感が高いですね。
いままでセーラやモナは末端の役人だと思っていたので、今回の案件で指揮を執るほど偉い存在なのかと驚きました。実際実力はあるようで、ルフリアはこのように語っています。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ファーの連行に抗おうとする琴音を止めたモナの魔法に対してのルフリアのコメントです。僧侶であり攻撃魔法は(おそらく)専門外のはずのルフリアですらこう言っているのですから、それはもうかなりの実力なのでしょう。
モナとセーラは、琴音たちよりは上の階級であり、サトナやイサナよりは下の階級のようで、さらに10人ぐらいの部隊を連れてこれる程度の権限はあることが今回の描写からわかります。まあまあ上のようですね。
今回はシリアス一辺倒の回かと思いきや、前半ではちょっとずつボケがはさまれていました。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
今日はいったいどこにいたのかとルフリアが問い詰め、泣きながら覚えてないとファーが答えるシリアスなシーンの次に挟まれたのがこのコマでした。ファーをかばっているのでしょうが、それすらもポンコツな琴音が悲しくなってきましたw
いや、むしろこのようにボケて暗い空気を打ち払おうとしているのでしょうか?そうだったとしたら有能ですね。しかし有能な琴音というのはありえないので、仮定が間違っているということになります(背理法)w
あと、めずらしくファーがツッコミに回った場面も。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ご飯を食べ終わらないうちにファーをお風呂に入れようとする琴音。まだ食べ終わってないと抗議するファーに対する琴音の反応がこのコマでした。
いつもなら琴音のボケを華麗にスルーするファーですが、あまりにも古典的なボケに突っ込まずにはいられなかったようですねwなんならお風呂も代わりに入ると言い出してもおかしくありません。
真面目に考察するなら、この後琴音はファーを隠すバッグのようなものを探していることから、誰かがファーと琴音の部屋にたどり着く前にさっさと夜逃げしてしまいたかったので、ご飯も途中にしてファーをお風呂に入らせようとしたのだと思います。
結局ルフリアとラキラがたどり着いてしまうのでこの目論見は失敗に終わってしまうのですが、成功した場合琴音も指名手配犯になってしまうことは間違いないでしょうし、結局そのうち捕まってしまうでしょうね。
とはいえ次の回でわかるように多少時間を稼げれば無実が証明できる可能性が高いので、もしかするとうまくいったのかもしれません。まあ神のみぞ知るといったところでしょうか。
2巻21話『ドラゴンの思い』
あらすじ
馬車を襲ったのはあのドラゴンだった。ファーは自身が街を襲ったドラゴンでなかったことに安堵するが、空中に投げ出されてしまう。そんなところに琴音とトトがペガサスのシロに乗ってやってきて、ファーを救う。一方ラキラとともにRPG不動産に残っていたルフリアは、ファーを突き放してしまったことを悔やむが、ラキラに励まされ琴音を追いかけることに。
現れたドラゴンを抑えようとするセーラたちだったが、とうてい敵わず撤退。琴音たちも逃げ出そうとするが、ファーはドラゴンの様子がおかしいことに気づく。危険ながら近づいて声をかけると、どうやらドラゴンは出産場所を探しているという。
状況に戸惑いつつも、ドラゴンの思いを叶えようとするファー。一方、ずっとドラゴンを追いかけていたサトナの部隊が現れ、ドラゴンを攻撃する。しかし仕留めきれず、サトナたちは反撃を受けてしまう。
感想・考察
そういえばドラゴン騒ぎとかありましたね。なんか魔王とファーの関係のほうが気になってすっかり忘れてしまいました。
結果的には街を襲ったドラゴンはファーではなかったということで、よかったよかったと言いたいところですが、じゃあなぜファーは夜に徘徊していたのか、という疑問が今度は残ります。まあこれは三巻の範囲に入ってしまいますので、ここでは放っておきます。
また、以前登場したトトが今回再登場。いままで出会った仲間と一緒に戦うというのは熱い展開ですね。まあトトひとりしか出てこないのですがw
前回ではモナの強さが描かれましたが、今回はセーラも戦います。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ドラゴンが現れ、戦う覚悟を決めるセーラに対してのモナのコメントです。いつも通りちょっとイジってるモナですが、しかし剣の腕は間違いないことを認めています。まあ今回は規格外の相手だったので、噛ませ犬的な立ち回りになってしまいましたが…いつかセーラのかっこいい所が見てみたいですね。
さて、いままでずっとドラゴンを追っていて留守だったサトナがここで登場します。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
セーラやモナたちの部隊と比べると、装備がかなり違いますね。セーラたちの部隊の鎧は装飾のない普通の鎧でしたが、こちらの部隊はかなり豪華な鎧です。またアンテナのような現代風の兵器に砲台のような兵器があったりと、かなりお金がかかってそうです。
やっぱりサトナはかなり偉い人なんだなあという事を実感しますね。そんな人の(おそらく)直属であるRPG不動産はもしやエリートなんでしょうか?
あと側近っぽい二人のケモミミっ子が気になりますね。ファーにやったみたいに保護した亜人の子でしょうか?今回はそれぞれ一回ずつ喋るだけでした(黒いほうの子は「やったか!?」などとフラグびんびんなことを言っていました)が、これからの出番に期待したいです。
あと、こんな状況でもボケを忘れない琴音でした。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ドラゴンが出産間近だと聞いて困惑した琴音はこんなことを言ってしまいます。物々しい戦場の上空ですらボケていく琴音はまさにコメディーマスターです。不動産業はやめて芸人になったらどうでしょうかw
さて、緊迫の場面で終わった今回。ドラゴン騒ぎはまだまだ続きます。
2巻22話『人間が勝てる相手では…』
あらすじ
ドラゴンの反撃を受けたサトナたち。サトナの防御魔法で壊滅は免れたものの、被害は甚大だった。人間が勝てる相手ではないと判断したサトナは撤退を宣言する。そこへ琴音たちがやってきて状況を報告し、ドラゴン説得作戦の許可を得る。
ドラゴンを説得しようとするファーだったが、声が届いていない様子で難航する。一方そのころルフリアとラキラがサトナのもとにたどり着き、今の状況を知る。話を聞いたルフリアは、「何もできないかもしれないけれど、行って謝りたいことがある」と言う。ラキラも賛成し、2人は飛竜を借り琴音のもとに向かう。
そんな中、ファーは何者かの呪文を受け苦しみだす。琴音が心配すると、ファーは以前のように別人のような雰囲気を纏い、琴音に逃げるように言う。戸惑う琴音を置いてファーは飛竜から飛び降り、白銀の竜に変身するのだった。
感想・考察
2巻の最後なのでドラゴン編解決かと思いきや、クリフハンガーで終わるというにくい展開でした。
魔王は白い巨大なドラゴンに変身する、というのが19話に語られた情報でしたが、その情報通りファーは荘厳な白銀のドラゴンに変身しました。かなり多くの情報がファーと魔王を結び付けていますが、その中にさらにもう一つ付け加えられた形になります。
変身の直前には、気になる場面が。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
地上にいたいかにも怪しい人物が呪文を唱えるとファーは苦しみだし、それが止まったころにはファーは以前あったように別人のようになっていました。
ファーと魔王の関係性を考えれば、おそらく魔王を崇拝する者か、あるいはその逆だろうというのは想像がつくと思いますが、その答え合わせは3巻以降にお預けとなってしまいます。
その少し前、ドラゴンを説得しようとするファーと琴音でしたが、こんな場面も。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
ドラゴンの羽ばたきで飛ばされそうになる2人の場面ですが、作品全体でも上位に入るであろうファーの満面の笑みが見られますwかなり楽しそうですね。子供らしい無邪気さがかわいいです。
しかし、この世界にはジェットコースターがあるんですね。まあテーマパーク(魔王城)があるくらいですからジェットコースターがあってもおかしくはないですよね。実際、1巻の魔王城の会を見直すと以下のようにジェットコースターらしき構造物があります。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
お城のすぐ前にループのような何かがありますね。おそらくこれがジェットコースターでしょう。小さいころにサトナに連れて行ってもらったのを思い出したのかもしれません。小さいといってもせいぜい6~7年前ぐらいでしょうけどねw
一方、サトナの部隊はドラゴン反撃でかなり甚大な被害を受けてしまったことが冒頭に語られました。サトナのいるほとんどのコマには前回居たケモミミ二人組がいないので、もしかして…と一瞬思ったのですが、よく見ると以下のコマにちょっとだけいますね。
出典:険持ちよ『RPG不動産』2巻
まあサトナのすぐそばにいたわけですからケガするわけないですがwサトナの陰に隠れて二人とも震えている様子が見られます。あんな攻撃されたら誰だって震え上がりますよね。こういった様子を見るに、見た目相応の歳の子なのでしょうか?
それでもサトナの直ぐそばにいられるということはかなり実力があるのでしょう。まあメンタルの面ではまだまだのようですがw
この後サトナは撤退宣言を出しているので、おそらくこの二人も真っ先に逃げたのでしょうね。
まとめ
ドキドキの展開で終わった2巻。
私も展開が気になるのですぐに3巻の感想を書いていきたいと思います。
以上、『RPG不動産』二巻の感想でした!
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